
ターゲットサイトは、料金・商品詳細・比較など、見ている人を具体的に書ける下層ページを優先して選びます。候補を 3 つの起点から洗い出し、「誰が見ているページか」を一文で書けるか・登録できる形式か・広告ポリシーの条件に合うかで絞り、プランの上限本数の中で優先順位を付ける。
配信が始まったら約 2 週間(読了・CV を見るなら 2〜4 週間)は URL を動かさず、URL 別のレポートを読んでから入れ替える。変更履歴が多いと URL 同士を比べにくくなるため、当社では観察期間を設けることを推奨しています。
この記事は、指定URLターゲティングを提供する Targety(ターゲティ、提供: Talenty合同会社)の公式解説です。候補の洗い出しから絞り込み、登録、見直しまでを、導入 700 社超(提供元公表値、2026 年 8 月)の運用で見てきたことを交えて説明します。仕組みそのものは「指定URLターゲティングとは」を参照してください。
目次
答え: Targety で「ターゲットサイト」と呼ぶのは、広告を載せる場所ではなく、「このページに関心の高い層に広告を届けたい」と指定する URL のことです。管理画面では「指定URL」として登録します。競合の料金ページ、比較サイトのカテゴリページ、業界メディアの特集記事など、見込み客が検討の途中で読むページが対象です。
ここは混同されやすい点です。「サイトターゲティング」や「プレースメント」と呼ばれる手法は、指定したサイトの広告枠に自社の広告を掲載します。Targety の指定URLターゲティングは、指定した URL を手掛かりに、そのページの内容に関心が高いと推定される層へ、Google のディスプレイネットワーク上のウェブサイト・アプリと YouTube で広告を配信する仕組みです。指定ページの実際の訪問者を特定して抽出する機能ではなく、競合サイトへの掲載を指定する機能でもありません。逆に、指定したサイトを掲載先から除外する機能でもなく、実際の掲載先は Google 側の配信で決まります。相手の許可も、相手のサイトに広告枠があるかどうかも関係ありません。
Google 広告のカスタムセグメントにも URL を入力する項目があります。Google のヘルプでは、入力した URL と類似したウェブサイトを閲覧しているユーザーに広告が表示されると説明されています。その URL 自体に広告が掲載されるわけではありません(Google 広告ヘルプ: カスタムセグメントについて)。Targety はこの公式機能を土台に、独自の仕組みで購買意向の強い層へ配信を寄せています。同じ URL を指定しても、誰に寄せるかで結果は変わります。仕組みの違いは「競合サイトの訪問者に広告を出す仕組み」で説明しています。
Targety の受付仕様として、指定できる URL には条件があります。トップページだけでなく 2 階層目以下の URL を指定でき、短縮 URL・Google マップ・検索結果のような動的ページ・リダイレクト用 URL は指定できません。登録できる本数はプランごとに 10 / 50 / 100 本で、契約中いつでも追加・変更できます。この 3 つの条件が、以下の選び方の前提になります。
答え: 「誰が見ているページか」を具体的に書けるページほど、検討中の人が含まれやすい層を組めるからです。トップページは、賃貸を探している人も売却を考えている人も、採用情報を見に来た人も通ります。料金ページや商品詳細ページは、その商品を検討している人が開く割合が高い。これは Targety の選定方針としての仮説で、Google の仕様が階層ごとの推定精度を示しているわけではありません。単一商材のサイトのようにトップページでも一文で書ける場合は、トップページを候補に残して構いません。

不動産で考えると分かりやすい例があります。売却のリードが欲しいのに、他社の総合不動産サイトのトップページを指定すると、賃貸や採用など、異なる関心の手掛かりが混ざった候補になります。売却の特設ページや「売却の流れ」の解説記事のほうが、手掛かりとして具体的です。BtoB の SaaS なら、競合のトップページより、料金ページ・導入事例ページ・比較サイトの該当カテゴリページが起点になります。
Targety では、ドメインではなく URL 単位で指定するので、「このサイトのこのページ」を起点に配信対象を組めます。運用で見てきた範囲では、トップページだけを登録して「反応が薄い」というご相談は珍しくなく、料金ページや事例ページを足すところから見直しが始まることが多いです。ご相談のときは、候補ごとに「誰が見ているページか」を一文で整理するところから確認しています。
指定URLターゲティングの仕組み・計測・料金プランをまとめた資料を用意しています。 Targety の資料をダウンロード(無料)
答え: 新規の層に届ける候補は「競合のサイト」「比較サイト・ランキング」「業界メディア・ポータル」の 3 つから洗い出します。自社サイトの訪問者は指定URLではなく別機能で扱うので、候補表では分けておきます。最初から絞ろうとせず、まず多めに出すのがコツです。
自社サイトの料金ページや事例ページを見た人にもう一度届ける用途は、指定URLではなく「リターゲティング」という別機能で扱います(エリアMax・CVブーストで提供、Targety タグの設置が前提。読了条件で限定せず、訪問者全体を対象に設計する機能です)。本記事は他社サイトなどを起点にした候補選定を扱うため、自社 URL は候補表の別枠に置きます。
業種によって、候補が多く出る起点は変わります。採用なら求人サイトの職種一覧ページ、不動産なら売却の特設ページ、店舗なら競合店の店舗ページと予約ページに自店からの半径を組み合わせる形です。業種別の考え方は「指定URLターゲティングとは」の業種別の節に、店舗向けの URL 設計は「地域密着型ビジネスの集客術」にまとめています。
| 業種 | 候補が多く出る起点 | 候補になりやすいページ |
|---|---|---|
| BtoB SaaS・業務サービス | 比較サイト、競合 | 比較サイトのカテゴリページ、競合の料金・導入事例ページ |
| 採用 | 求人サイト | 職種一覧ページ、職種別の転職特集ページ |
| 不動産 | 競合、ポータル | 売却・購入など目的別の特設ページ、解説記事 |
| 店舗(飲食・美容) | 競合店、ポータル | 競合店の店舗ページ・予約ページ、ポータルのエリア一覧 |
| クリニック・健康関連 | 競合、ポータル | 診療内容の解説ページ。ただし健康に関わる広告・リンク先は Google のポリシーで配信条件が変わるため、ふるい 2 の確認が先 |
| 海外向け(採用・不動産・金融) | 競合、ポータル | 米国・カナダ向けの住宅・雇用・消費者金融の広告は、年齢・性別・配偶者の有無・子供の有無の指定と郵便番号の指定が制限される。ふるい 2 で確認 |
| EC・メーカー | 競合、レビュー | 競合の商品詳細ページ、レビューサイトの製品ページ |
答え: 「誰が見ているページか書け、自社の顧客と一致するか」(純度 = 顧客像の具体性と自社との一致度)、「登録できる形式で、広告ポリシーの条件に合うか」(登録可否)、「プランの上限本数に入るか」(上限)の順にふるいにかけます。この順番には理由があります。純度の低い URL は登録できても優先度が下がり、登録できない URL は純度が高くても使えず、残った候補を上限の中で並べるのが最後だからです。

候補ごとに「このページを見ているのは、〇〇を検討している人」と書いてみてください。書けない URL は落とします。「人事の情報を広く集めている人」のような曖昧な一文しか書けないページは、純度が低い。「複数拠点の勤怠集計を見直したい担当者」のように書ける製品ページは残します。同じ「人事」の語が入っていても、導入検討と求職では目的が違うので、ページの対象業務と案内先まで読んでから判断します。同じくらい具体的な候補が並んだら、自社の商材との一致度、対象顧客の一致度、配信したい地域との関係、ページが現在も更新されているかで順位を付けます。「誰が見ているかは書けるが、自社の顧客とは価格帯や利用目的が違う」ページは、ここで外します。
候補表は次の形で残します(記入例: 架空の中小企業向け勤怠管理 SaaS)。
| 候補(種別) | 誰が見ているか(一文) | 自社との一致 | 登録可否 | 採否と理由 |
|---|---|---|---|---|
| 競合 A の料金ページ | 中小企業向け勤怠管理の料金を比べている担当者 | 高い(同じ価格帯・同じ規模) | 可 | 採用。最優先 |
| 競合 B の料金ページ | 大企業向け人事システムの料金を見ている担当者 | 低い(価格帯と規模が違う) | 可 | 外す。一文は書けるが顧客が違う |
| 比較サイトの「勤怠管理システム」一覧 | 複数社を並べて比べている担当者 | 高い | 可 | 採用 |
| 業界メディアの「残業時間の集計」特集 | 集計の手間に困っている総務・労務担当 | 中(課題は一致、導入検討前) | 可 | 保留。枠が余れば追加 |
| 求人サイトの「労務担当」求人一覧 | 労務の仕事を探している求職者 | 低い(顧客ではない) | 可 | 外す |
| Amazon のサイト内検索「タイムレコーダー」 | 機器を探している人 | 中 | 不可(検索結果) | 外す。カテゴリの固定ページに置き換える |
この表を作っておくと、見直しのときに「なぜ採用したか」に戻れます。
Targety に登録できない形式と、登録はできるが整理が必要な形式があります。純度が高そうに見えても、登録できない形式の URL は候補から外し、同じ内容の固定ページ(カテゴリページや商品詳細ページ)に置き換えてください。
| 区分 | URL | 対処 |
|---|---|---|
| 登録不可 | 短縮 URL(bit.ly など) | 展開後の元の URL に置き換える |
| 登録不可 | Google マップのページ | その店舗・施設の公式ページに置き換える |
| 登録不可 | 検索結果ページ(Google、Amazon、楽天のサイト内検索など) | 該当カテゴリの固定ページ、商品詳細ページに置き換える |
| 登録不可 | リダイレクト用 URL | リダイレクト先の URL に置き換える |
| 整理が必要 | 計測用パラメータ付き URL(utm_source= など) | 計測用パラメータを外す。商品 ID やカテゴリ ID のように、外すと別の内容になるパラメータは残す |
URL の形式とは別に、商材・広告・リンク先が Google 広告のポリシーでどう扱われるかも、ここで確認します。健康状態、経済的な困難、宗教などデリケートな内容を含む広告やリンク先を使う場合、Google はカスタムセグメントによる配信を制限しており、ディスプレイキャンペーンではデリケートでない層や掲載面の内容に基づく配信に限られます。同じ条件のカスタムセグメントを使う動画など、ディスプレイ以外のキャンペーンは配信対象になりません。診療内容のページを指定すれば、その症状に関心のある層を狙えるという考え方は成り立ちません(Google 広告ポリシー: パーソナライズド広告)。確認する項目は 4 つ。商材そのもの、広告文と画像、リンク先ページ、配信する国です。海外へ配信する場合、米国・カナダ向けの住宅・雇用・消費者金融の広告では、年齢・性別・配偶者の有無・子供の有無による指定と、郵便番号による指定が制限されます(カナダは郵便番号の先頭 3 文字までは可)。半径(1 km 以上)・都市・国による指定は使えます。該当しそうな場合は、登録前にお問い合わせから確認してください。
登録できる URL の本数はプランで決まっています。エリアLite と動画Lite は 10 本、エリアPlus と動画Plus は 50 本、エリアMax・CVブースト・動画Max は 100 本です(料金プラン、2026 年 9 月 6 日確認)。候補が上限を超えるときは、ふるい 1 で書いた一文が具体的な順に並べ、上から登録します。10 本の枠なら、競合の料金ページと比較サイトのカテゴリページを優先し、業界メディアの特集は後回しにするのが当社の推奨です。100 本の枠でも考え方は同じで、純度の高い順に登録し、枠の残りは見直しのたびに足していきます。
上限は「埋めるべき数」ではありません。純度の高い URL が少ないなら、その本数で始めてください。枠を埋めるために純度の低い URL を足すと、「どの URL が効いたか」の判断材料が薄くなります。
候補が上限を超えて迷う場合や、登録できる形式かどうか判断がつかない URL があれば、URL の一覧を添えてご相談ください。 お問い合わせはこちら
答え: 計測用パラメータを整理した URL でまとめて登録し、配信が始まってから約 2 週間は変更しない。この 2 点を守ると、レポートの読みやすさと、判断の再現性が安定します。
パラメータ付きの URL(utm_source= などが付いたもの)は、同じページを指す URL を重複して登録しやすくなります。同一ページの重複登録を避けるため、内容に影響しない計測用パラメータは整理してから登録します。外してよいのは utm_ などの計測用パラメータです。商品 ID やカテゴリ ID のように、外すと別の内容のページになるパラメータは残してください。外した URL をブラウザで開き、同じページが表示されることを確かめてから登録します。
もう 1 つは、配信が始まった後に動かさないことです。指定 URL は契約中いつでも追加・変更できますが、対象が大きく変わると調整・再学習が必要になる場合があります。1 本ずつ様子を見ながら足していくより、候補をまとめて登録して待つほうが早く安定します。観察期間の起点は、登録日ではなく配信開始日(変更なら反映日)です。最初の傾向は配信開始から約 2 週間で見え、配信方式によって安定までの期間は変わります(クリック配信で 1〜2 週間、読了配信で 2〜3 週間、CV 配信で 2〜4 週間が、Targety が案内する運用上の目安。判断に必要な件数が足りなければ延長します)。待つのは「URL の入れ替え」だけで、広告の審査、タグの設置、配信が始まっているかの確認は、期間中も行ってください。
答え: 観察期間が過ぎたら、指定 URL 別のレポートで「反応の薄い URL」と「反応の良い URL」を見て、少しずつ入れ替えます。選んで終わりではなく、登録した URL を材料にして次の候補を決めるのが、この手法の使い方です。

Targety のレポートは、指定 URL 別・広告別・地域や性別・年齢別に見られます。見られる指標(表示回数・クリック・読了・CV)と切り口はプランと契約内容で異なるので、自分のプランで何が見えるかは「料金プラン」と管理画面のレポート項目で確認してください。CV は CV 計測に対応した契約で、管理画面で CV の定義を設定すると確認できます。読了(エンゲージメント)は、読了計測に対応した上位プランで、Targety タグを設置していると、広告をクリックした後のページの「表示されていた時間とスクロール率」から判定されます。この読了も指定 URL ごとに並べて見られます(Targety のエンゲージメント計測とは)。読了は設定した条件を満たした閲覧を表す代理指標で、タグを置いたページ単位で計測されます。読了の件数をクリック数で割った値は「読了した人の割合」そのものではなく、URL 同士を比べるための目安として使い、集計単位と読了条件は管理画面の定義に合わせます。URL 別の数字は「その指定 URL を起点に組んだ配信対象の反応」で、指定ページの実際の訪問者の反応ではありません。
見る指標は、見えるものの中で最も先の段階のものを使います。クリックが見えるなら表示に対するクリックの割合、読了が見えるならクリックに対する読了の割合、CV があれば CV までを URL ごとに比べます。表示回数しか見えない場合は、URL ごとの良否はこのレポートだけでは判定しにくいので、表示がほとんど出ない URL の入れ替えと、エリア・属性の見直しに絞ります。比べるときは、広告・地域・期間と、読了条件・CV の定義をそろえ、途中で読了条件を変えたら前後を同じ指標として比べません。割合は母数と一緒に見ます。クリック 3 件で読了 2 件なら割合は高く見えますが母数が少なすぎて判断できません。クリック 40 件で読了 8 件でも参考値にとどめ、比較先の件数や差の大きさによっては判断を保留します。CV が見える契約では、読了の割合が低くても CV につながる URL は残します。関心の重なる URL 同士は反応も似るので、1 本ずつの優劣より「同じ種類の URL 群」で見ると判断しやすくなります。
| レポートで見えたこと | 読み方(原因の候補) | 次の一手 |
|---|---|---|
| 表示は出ているが、クリックが少ない URL | 関心の薄い層に当たっているか、広告の訴求がその層に合っていない | URL を外す前に、広告の見出しがその URL の読者に合っているかを先に確認する |
| クリックは多いが、読了が少ない URL | 興味はあるが、リンク先の内容が期待と違う | まずリンク先ページを見直す。直しても変わらなければ URL も見直す |
| クリックに対して読了の割合が高い URL | 検討中の層に当たっている可能性が高い | 同じサイトの別ページ、同じ種類の別サイトを候補に足す。CV との関係も併せて見る |
| 表示自体がほとんど出ない URL | 配信対象が狭いか、エリア・属性・予算・審査などの条件で絞られている | 設定と審査状況を確認してから、同種の別ページへの置き換えを検討する |
数字が少ないうちは判断を保留してください。クリックが数件しかない URL を外すと、候補を試す前に捨てることになります。入れ替えるときは、外す本数と足す本数を一度に大きくしないでください。対象が大きく変わると調整・再学習が必要になる場合があり、観察期間をもう一度取ることになります。反応の良い URL と、割合は低くても CV につながる URL を軸に残し、それ以外で割合の低い URL から順に入れ替え、何をいつ変えたかを候補表に残しておくのが当社の推奨です。
トップページだけを登録して、反応が薄い。候補の洗い出しに戻り、料金ページ・事例ページ・比較サイトのカテゴリページを足してください。一文で書けないトップページは外して構いません。
競合の URL だけで、比較サイトを入れていない。競合の料金ページは、候補を絞り込んだ後の段階との接点を狙う候補です。比較サイトのカテゴリページを、候補を並べている段階への接点を増やす候補として足し、反応を検証してください。
配信が始まって数日で URL を変えてしまう。「登録するときの作法」の観察期間を守り、レポートを読んでから判断してください。審査やタグの不備は別で、見つけ次第すぐ直します。
指定した URL に広告を載せる機能ではなく、その URL に関心が高いと推定される層へ Google のディスプレイネットワークと YouTube で配信します。掲載先は Google 側の配信で決まり、指定サイトを除外する機能でもありません。
指定できます。競合サイトへの掲載を指定する機能ではなく、そのページに関心の高い層へ Google の広告面で配信する仕組みです。広告の内容とデータの扱いは、別途 Google のポリシーと適用される法令に従います。
プランの上限は 10 / 50 / 100 本ですが、上限を埋める必要はありません。「誰が見ているページか」を一文で書け、自社の顧客と一致する URL がそろった本数で始め、観察期間後のレポートを見て足してください。
契約中いつでも追加・変更できます。ただし「登録するときの作法」で書いた観察期間は動かさず、その後は原因を確認してから少数ずつ入れ替えてください。
utm_ などの計測用パラメータを外した URL に直して登録してください。商品 ID など、外すと別のページになるパラメータは残します。外した後に同じページが表示されるかを確かめてから登録します。
候補が固まり、プランと配信の組み方を決める段階の方へ。料金プランと導入の流れをまとめた資料を用意しています。
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