導入の背景
インプラントやマウスピース矯正のような自費の治療は、費用が大きいため、患者さんは複数の医院のサイトや比較サイトをじっくり見比べてから相談先を決めます。この医院は、手術室や CT を備え、自費治療を一院で完結できる体制を整えていました。一方で、同じ地域の医院もインプラントの広告を多く出しており、比べている段階の患者さんに自院を知ってもらう手段が必要でした。
狙った見込み客と考え方
Targetyでは、狙いたい人が見ていそうなページのURLを指定します。指定したページを見た方や関心が近い方に、他のサイトやYouTubeを見ているときに広告が表示されます。
この医院では、治療ごとに案件を分け、「いま治療先を比べている人」に絞りました。通える距離の人に限るため、配信の地域は医院から半径20kmにしています。指定したページは、次の4種類が中心です。
- 他院のインプラント・矯正の診療ページ:治療を具体的に検討している人が見るページです。医院のトップページより、治療ごとの詳しいページの方が反応がよい傾向がありました。
- 医院を比べる紹介・ランキングのサイト:どこで治療するかを比べている最中の人が見るページです。
- 同じ地域の他院の公式サイトやInstagram:近くで通える医院を探している人が見るページです。矯正では特にInstagramからの反応が強く出ました。
- 費用や悩みを調べる記事:「装置が目立つのが気になる」など、治療を始める前の不安を調べている人が見るページです。
広告
インプラントでは、入れ歯や残っている歯の悩みに対して「短い期間で見た目が変わる」ことを伝えました。マウスピース矯正では、「忙しい人でも続けやすく、目立たない」ことを伝える広告と、医院の実績を伝える広告を並べました。広告は頻繁には変えず、狙う人をページの入れ替えで調整しました。
運用中に見直したこと
数か月分の結果を見て、反応のない遠い地域の医院のページや、目的の違うページを外しました。代わりに、治療のメリットとデメリットを調べる人が見るページや、治療期間を説明する動画などを加えました。
成果
この医院では、広告から来た人がサイトに40秒以上とどまり、ページの半分以上までスクロールした訪問を「じっくり読まれた訪問」として数えています。始めた月を除いた2〜3か月目(4〜5月)と、8〜9月の月平均を比べました。
- インプラント:じっくり読まれた訪問が約3.2倍
- マウスピース矯正:じっくり読まれた訪問が約5.2倍
途中で数える条件を厳しくしました(30秒から40秒へ。インプラントはスクロールも60%以上へ)。条件が厳しくなった後の期間の方が件数が多く、控えめな比較になっています。
医院の声
医院の方によると、Targetyを始める前は月に1件ほどだったインプラントの手術が、週に1件ほどに増えたとのことです。広告で医院を知った方が、ホームページを見て他院と比べたうえで、LINEでの相談につながっていると感じているそうです。
学び
高額な自費の治療では、関心を持つ人を広く集めるより、治療先を決める直前の人に絞った方が反応が伸びました。とくに効いたのは、通える距離に絞ることと、治療ごとの詳しいページを選ぶことです。数える条件を厳しくしても件数が増えたことから、比べながらじっくり読む人に配信が寄っていったと考えられます。
成果はTargetyの管理画面で計測した件数で、1回の広告クリックから複数回数えることがあります。手術件数は医院の方のお話によるもので、同じ時期に医師の増員などもありました。この医院の環境での結果で、同じ成果を保証するものではありません。