2026.09.05

広告は多いほど良い? プラン別の「推奨広告数」と、その理由|数え方・超えたときの対処を公式解説

広告は多いほど良い? プラン別の「推奨広告数」と、その理由|数え方・超えたときの対処を公式解説

広告は多いほど良い、というものではありません。本数を増やすほど 1 本あたりに回る配信量が減り、どの広告が効いているかを見分けられないまま学習期間が過ぎていきます。2026 年 9 月から、Targety の広告設定ページに、ご利用プランごとの推奨広告数を表示するようになりました。

この記事は、指定URLターゲティングを提供する Targety(ターゲティ、提供: Talenty合同会社)の公式解説です。7 プランそれぞれの推奨数、なぜ増やしすぎると成果が落ちるのか、そして「作成済みの件数」と「お知らせの判定に使う件数」が違う理由まで、導入 700 社超(提供元公表値、2026 年 8 月)の運用で見てきたことを交えて説明します。

執筆・監修: Targety 運用チーム(Talenty合同会社)|2026 年 9 月公開

なぜ広告は多いほど良い、とはならないのか?

答え: 配信量は本数で割り算されるからです。1 か月に配信できる量はプランごとに決まっています。その量を 3 本で分けるか 9 本で分けるかの違いであって、本数を増やしても配信量そのものは増えません。

同じ配信量を 3 本に分けた場合と 9 本に分けた場合の比較。9 本では 1 本あたりの配信量が細切れになり、どれが良いか判断できないまま学習期間が終わる
図1: 配信量は本数で割られる。増やしすぎると 1 本あたりが細切れになる

細切れになると何が困るのか。2 つあります。

  1. 広告どうしの優劣が判断できなくなる。A と B のどちらが良いかは、それぞれに十分な表示とクリックが集まって初めて差として現れます。1 本あたり数百表示ほどしか回らなければ、出た差の多くは偶然の揺れです。
  2. 学習が進まないまま期間が過ぎる。Targety の配信方式のうち、クリック数最大は 1〜2 週間、エンゲージメント数最大は 2〜3 週間、コンバージョン数最大は 2〜4 週間が学習期間の目安です。本数が多いと、この期間内に 1 本ずつのデータが貯まりきりません。

逆に少なすぎても困ります。1 本だけの運用では比較する相手がいないため、「この広告が良いのか悪いのか」を判断する材料が出てきません。Targety では従来から、クリエイティブは 2〜5 本以内での設定をご案内してきました。今回の推奨数は、この考え方をプランごとの配信量に合わせて具体的な数字にしたものです。

広告 1 本 = バナー 1 枚ではありません。Targety では、ロゴ・画像・見出し・説明文といった素材の組み合わせから、最大 750 通りのレイアウトが自動生成されて配信されます。「いろいろな見せ方を試したい」という目的であれば、増やすのは本数ではなく素材です。画像を 1 枚足すほうが、広告を 1 本足すより配信量を薄めずに済みます。

プラン別の推奨広告数は何件か?

エリアLite 2 件、エリアPlus 3 件、エリアMax 4 件、CVブースト 5 件、動画Lite 4 件、動画Plus 10 件、動画Max 15 件です。いずれも「最大」の目安で、この数までにおさめることを推奨しています。

広告タイプ プラン 推奨広告数(最大)
エリアマーケティング エリアLite 2 件
エリアPlus 3 件
エリアMax 4 件
コンバージョンマーケティング CVブースト 5 件
動画マーケティング 動画Lite 4 件
動画Plus 10 件
動画Max 15 件

表を縦に見ると、同じ広告タイプの中では上位のプランほど推奨数が多くなっています。配信量が増えるぶん、広告を分けても 1 本あたりに十分な量が残るからです。一方、エリアと動画で数が違うのは配信の仕組みが違うためで、タイプをまたいだ比較に意味はありません。エリアとCVブーストは素材の組み合わせからバナーが自動生成されますが、動画マーケティングは YouTube のインストリーム広告として動画そのものを配信します。

画面のどこに出るのか

広告設定ページの「作成済みの広告」の件数表示に並んで出ます。表示は次の形です。

2 / 100(推奨: 最大3件)

左の「2 / 100」は、これまでどおり作成済みの広告数と作成上限(100 件)です。括弧内が今回追加された推奨数にあたります。

推奨数を超えるとどうなるのか

推奨数を超えた状態で「広告を新規作成」を押すと、画面にお知らせが表示されます。文言は次のとおりです(件数はご利用プランの推奨数が入ります)。

このプランの推奨広告数は最大 4 件です。広告が多いと成果が分散し、最適化が進みにくくなることがあります。

作成そのものは止まりません。推奨数は上限ではなく目安なので、内容を確認したうえでそのまま作成できます。エラーでも警告でもなく、判断材料としてのお知らせです。

数えているのは「作成済み」ではなく「配信につながる広告」

お知らせを出すかどうかの判定には、下書き・停止中・掲載NG を除いた件数を使います。画面に出ている「作成済みの広告」の件数とは、数え方が違います。ここが一番の誤解ポイントです。

作成済み 9 件のうち、掲載中・審査中・掲載予定・停止申請中の 6 件だけがお知らせの判定に使われ、下書き・停止中・掲載NG の 3 件は数えられない
図2: 画面の件数は作成済みの総数。お知らせの判定は、配信につながる状態の広告だけで行う

たとえば作成済みが 9 件あっても、そのうち 2 件が下書き、1 件が停止中であれば、判定に使われるのは残りの 6 件です。画面に「9 / 100(推奨: 最大4件)」と出ていてもお知らせが表示されないのは、この差によります。リリース前の検証でも、最初に上がった指摘がこれでした。原因は同じで、下書きを含めた件数で超過状態を作っていたためです。

ステータス 判定に数えるか 理由
掲載中 / 審査中 / 掲載予定 数える 配信中、またはこれから配信される
停止申請中 数える 申請が反映されるまでは配信が続いているため
下書き 数えない 掲載申請をしていないため配信されない
停止中 数えない 配信が止まっており、配信量を分け合わない
掲載NG 数えない 媒体審査を通っておらず配信されない

考え方はシンプルで、いま配信量を分け合っている広告だけを数えているということです。下書きを何本ためても配信には影響しないので、数に入れる意味がありません。逆に停止申請中の広告は、申請が反映されるまで配信が続くため、分け合う側に入ります。

プランごとの機能と、広告の作り方をまとめた資料を用意しています。Targety の資料をダウンロード(無料)

なぜ広告は、気づかないうちに増えているのか?

掲載申請をした広告は、終了日以外を編集できないからです。文言を直したい、画像を差し替えたいというときは、既存の広告を修正するのではなく、新しい広告を作ることになります。これ自体は仕様どおりの運用ですが、古いほうを停止せずに放置すると本数だけが積み上がります。

運用の現場で見かける典型が、季節の切り替えです。夏のキャンペーン広告を 3 本作り、秋になって新しく 3 本作る。ここで夏の 3 本を停止しないと、アクティブな広告は 6 本になります。配信量は増えていないので、1 本あたりは半分です。しかも配信の最適化は反応の良い広告に寄っていくため、季節外れの広告に大量の表示が回るわけではないものの、学習のためのデータはその分だけ薄まります。

もうひとつ多いのが、A/B テストの積み残しです。見出し違いで 2 本作って比較し、勝ったほうを残す。ここまでは正しい進め方ですが、負けたほうを停止しないまま次のテストを始めると、テストの回数だけ広告が増えていきます。

停止した広告は消えません。停止しても広告の設定内容は残るので、あとで同じ内容を使いたくなったときはコピーして新しい広告を作れます。「また使うかもしれないから停止しない」という判断は不要です。

では、何本にするのが良いのか

下限は 2 本、上限はご利用プランの推奨数。この範囲におさめるのが基本の形です。1 本では比較ができず、推奨数を超えると 1 本あたりが薄くなる。その間が、比較しながら配信量も確保できる範囲になります。

アクティブな広告数から本数を判断するフロー。1 本なら追加、2 本から推奨数までは適正、推奨数超なら停止して戻す。差し替えは新規作成、掲載申請、旧広告の停止の順
図3: 本数の決め方と、広告を差し替えるときの順番

いま超えている場合の減らし方

  1. 役目の終わった広告から停止する。期間限定のキャンペーン、終了したイベント、更新前の価格や内容を含む広告。成果を見るまでもなく落とせるものが、たいていいくつか残っています。
  2. 次に、成果の低い広告を停止する。レポートで表示回数とクリック数を見比べ、明らかに反応の低い広告を落とします。判断がつかないときは、無理に減らさず次の判断材料が貯まるのを待ってください。
  3. それでも超える場合は、テスト中の広告を絞る。同時に比較する軸は 1 つにします。見出しと画像を同時に変えた広告を並べても、どちらが効いたのかは分かりません。

広告を差し替えるときの順番

新しい広告を作成して掲載申請し、配信が始まったのを確認してから古い広告を停止します。先に古いほうを止めると、新しい広告の審査中に配信が薄くなることがあります。逆に、古いほうを止め忘れると本数が積み上がる。この 3 番目の手順を運用の型に入れておくと、推奨数を超えた状態が常態化しません。

推奨数を超えてよい場面はあるか

あります。差し替えの端境期のように、一時的に新旧が並ぶ期間は超えて問題ありません。作成をブロックしていないのはこのためです。注意したいのは、その状態が何週間も続く場合です。学習期間の目安(クリック数最大で 1〜2 週間、エンゲージメント数最大で 2〜3 週間)を超えて超過が続いているなら、意図した一時的な重複ではなく、停止の作業が抜けている可能性が高いといえます。

よくあるご質問

Q. 推奨数を超えると、広告を作成できなくなりますか?

いいえ。お知らせが表示されるだけで、作成はそのまま続けられます。推奨数は上限ではなく目安です。広告の作成上限は従来どおり 100 件です。

Q. 画面には推奨数を超えた件数が出ているのに、お知らせが表示されません。

件数表示は作成済みの広告の総数ですが、お知らせの判定には下書き・停止中・掲載NG を除いた件数を使っているためです。下書きが複数ある場合、表示上の件数だけが先に推奨数を超えることがあります。

Q. 推奨数はプランごとにいくつですか?

エリアLite 2 件、エリアPlus 3 件、エリアMax 4 件、CVブースト 5 件、動画Lite 4 件、動画Plus 10 件、動画Max 15 件です。いずれも最大の目安で、下限は 2 件を推奨しています。

Q. 広告を停止すると、その広告の設定は消えますか?

消えません。停止後も広告は残り、コピーして新しい広告を作る元として使えます。なお掲載申請後の広告は終了日以外を編集できないため、内容を変える場合はコピーから新しい広告を作成して掲載申請します。

Q. 本数を減らすと、配信量も減りますか?

減りません。配信量はご契約中のプランで決まっており、広告の本数では変わりません。本数を減らすと、同じ配信量が残った広告に集まります。

Targety の全体像(プラン・機能・導入の流れ)は公式解説ページ「Targety(ターゲティ)とは」にまとめています。指定URLターゲティングの仕組みは「指定URLターゲティングとは」、サイト訪問者への再アプローチは「リターゲティングがエリアMax・CVブーストで使えるようになりました」、読了したユーザーの捉え方は「Targety のエンゲージメント計測とは」をご覧ください。本数の判断に迷う場合は、お問い合わせからご相談ください。

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