2021.07.14

指定URLターゲティングとは?仕組み・従来手法との違い・向く企業を公式が解説

指定URLターゲティングとは?仕組み・従来手法との違い・向く企業を公式が解説

指定URLターゲティングとは、競合サイトや比較サイトなど「指定した URL に関心の高い層」に向けて、その人が別のサイトやアプリ、YouTube を見ているときに広告を表示するターゲティング手法です。自社サイトに来た人を追うリターゲティングとは逆で、まだ自社を知らない比較検討中の層に接点を作れます。

この記事は、指定URLターゲティングを提供する Targety(ターゲティ、提供: Talenty合同会社)の公式解説です。定義から従来手法との違い、向く企業、活用例、始め方までを、導入 700 社超(提供元公表値、2026 年 8 月)の運用で分かったことを交えて説明します。

執筆・監修: Targety 運用チーム(Talenty合同会社)|初出 2021 年 7 月・2026 年 8 月全面改稿

指定URLターゲティングとは何か?

答え: 広告主が「見込み客がよく見る URL」を登録すると、Google 広告がその URL に関心の高い層(その URL を訪れた人と、行動・関心が近いと推定されたユーザー)を組成し、その層に広告を配信する手法です。Targety では、この Google 広告の公式機能を土台に、独自の仕組みで購買意向の強い層へ配信を寄せています。同じ URL を指定しても、誰に寄せるかで結果は変わります。

指定URLターゲティングの定義図。広告主が競合サイトや比較サイトのURLを登録すると、Google広告が行動シグナルからそのURLに関心の高い層(訪問者と類似ユーザー)を推定し、別のサイトやアプリ、YouTubeを見ているときに広告を表示する
図1: 指定URLターゲティングの全体像。広告主が渡すのは URL だけで、対象の推定は Google 広告の内部で行われる

現実の店舗にたとえると、競合店の前でチラシを配るのに近い発想です。ただし、店から出てきた本人だけに配るわけではなく、「その店に行く人と同じ検討をしている人」にも配る。この前提で計画を組むと、後で数字がずれません。

仕組みの要点は次の 3 つです。

  1. 対象は「訪問者本人+類似ユーザー」: Google 広告は、検索や YouTube など自社サービス上の同意済みの行動シグナルをもとに、指定 URL に関心の高い層を推定します。訪問者本人だけに限定する機能は存在せず、精度も保証されるものではありません。
  2. URL 単位で指定する: ドメインごと丸ごとではなく、料金ページや商品ページといった URL を 1 本ずつ登録します。どのページの読者を狙うかで、集まる層が変わります。
  3. 広告が出るのは「別の場所」: 指定 URL を見た瞬間にそのページ上で広告が出るわけではありません。対象と推定された人が、後日ほかのサイトやアプリ、YouTube を見ているときに、バナーや動画が表示されます。

個人を識別するデータが広告主に渡ることはなく、対象の推定は Google 側の同意済みデータに基づくため、サードパーティ Cookie の動向に依存しにくい仕組みでもあります。データの流れなど技術面の詳細は、別記事「競合サイトの訪問者に広告を出す仕組み」で図解しています。

指定URLターゲティングで何ができるのか?

答え: 「まだ自社を知らない検討層への接点」「URL ごとの反応の可視化」「エリア・属性との掛け合わせ」の 3 つです。Targety では、この 3 つを一つの管理画面で設定できます。

1. 比較検討の入口で、自社を知らない人に会える

競合の料金ページや業界の比較サイトを見ている人は、いま何かを選ぼうとしている途中です。検索してもらうのを待たずに、この層へ自社の名前を見せられる点が一番の価値です。競合がいない業種でも、見込み客が集まる業界メディアや関連サービスのページを起点にできます。

2. URL ごとに「どれだけ興味を持たれたか」まで見える

登録した URL ごとに表示・クリックが並んで見えます。Targety では上位プランで、クリックの先にある「読了」(滞在時間 × スクロール率で判定した閲覧)まで URL 別に集計できます。効く URL と効かない URL を「数」ではなく「反応の質」で切り分け、悪い URL を止めて新しい URL を足す、という運用です。

3. エリア・属性と掛け合わせて絞る

指定 URL に加えて、地点+半径(1km 単位)の位置情報、性別・年齢・子どもの有無といった属性を同じ画面で組み合わせられます(設定できる範囲はプランにより異なります)。店舗ビジネスなら「競合店の店舗ページを見た人のうち、自店から半径 5km にいる人」という組み方になります。

リターゲティング・属性ターゲティング・検索広告と何が違うのか?

答え: 違いは「誰を起点にするか」です。リターゲティングは自社サイトの訪問者、属性ターゲティングは年齢や興味関心のカテゴリ、検索広告は検索行動を起点にします。指定URLターゲティングは「他社を含む URL の読者」を起点にするため、自社をまだ知らない検討層に届く一方、母数は指定した URL の集客力に左右されます。

4手法の役割分担図。属性・興味関心(広く知ってもらう)→指定URLターゲティング(比較検討中の人に接点を作る)→検索広告(いま探している人を獲得)→リターゲティング(自社に来た人を呼び戻す)の順に並び、指定URLターゲティングは検索広告とリターゲティングの手前を埋める
図2: 4 つの手法は対立ではなく分担。指定URLターゲティングは検索広告とリターゲティングの「手前」を埋める
手法 起点 届く層 母数の上限 向く目的
検索広告(リスティング) 検索キーワード いま検索した顕在層 検索されなければ広告は出ない 刈り取り・短期の獲得
リターゲティング 自社サイトの訪問者 一度は自社に来た人 自社サイトの訪問者数まで 離脱者の呼び戻し
属性・興味関心ターゲティング 年齢・性別・関心カテゴリ 広い潜在層 大きいが、検討度はばらつく 認知・リーチ
指定URLターゲティング 指定した URL の読者(他社サイト可) 自社を知らない比較検討層+類似ユーザー 指定 URL の集客力に依存 検討層の獲得・指名検索の増加

検索広告は検索されなければ出ず、リターゲティングは自社に来た人が上限です。この 2 つで伸び悩んだとき、指定URLターゲティングは「手前の層」を足す役割を担います。ターゲティング広告全体の分類は「ターゲティング広告とは」で整理しています。

向いている企業・向いていない企業は?

答え: 向いているのは「比較検討される自覚がある」企業、向いていないのは「指定できる URL が業界にない」「すぐに結果を判断したい」「検索の刈り取りだけが目的」の企業です。申込前にこの 3 つを確認しておくと、導入後の「思っていたのと違う」を避けられます。

指定URLターゲティングが向く企業・向かない企業の判定図。競合や比較サイトが存在するか、顧客が検討に時間をかけるか、3ヶ月以上の学習期間を待てるか、検索の刈り取り以外の目的があるかの4問で判定
図3: 4 つの問いで判定。1 つでも「いいえ」なら、先に別の手法を検討したほうが早い

導入 700 社超の運用で、成果が出やすかった企業には共通点があります。

  1. 競合ほど広告予算をかけられない: 競合が集めた検討層に、後から接点を作れます。自社で同じ集客をゼロから作るより効率が良い場面です。
  2. 検索広告の CPA は良いが件数が増えない: 検索の天井に当たっている状態で、その手前の層を足すと総数が伸びます。
  3. ディスプレイ広告はリターゲティングしか回していない: 自社訪問者の母数が上限になっているケースで、母数そのものを増やせます。

逆に、競合サイトも比較サイトも業界メディアも見当たらない場合は、起点となる URL を作れません。ペルソナから「見込み客がよく読むページ」を探す方法もありますが、難易度は上がります。また、学習を経て最適化が進む設計で最低利用期間も 3 ヶ月あるため、1 週間で判断したい短期施策には向きません。4 問すべてに「はい」が付いたなら、指定したい URL を 3 本ほど挙げてお問い合わせください。その URL で狙える層と、想定される配信の組み方をお返しします。

業種別の活用例:採用・不動産・店舗・BtoB

答え: 「誰が見ているページか」がはっきりした URL を選べば、業種を問わず使えます。集客だけでなく採用にも使えるのが、この手法の面白いところです。

採用: 求人サイトの職種一覧ページを指定する

営業職を採用したいなら、求人サイトの営業職一覧ページや営業転職の特集ページを登録します。営業職で仕事を探している人に、自社の採用ページを見せられる形です。地域密着のタイヤ交換専門店では求人応募数 160% 増、ドライバー専門の派遣会社では月間登録スタッフ獲得数 120% 増という結果が出ています(いずれも提供元公表値。各社の環境での結果で、同じ成果を保証するものではありません)。

不動産: トップページではなく「売却」のページを指定する

不動産売却のリードが欲しいのに、他社の総合不動産サイトのトップページを指定すると、賃貸を探している人まで対象に入ります。売却の特設ページや解説記事を指定したほうが、集まる層の純度は上がる。

店舗: 競合店のページ × 自店からの半径

美容室・飲食・ホテルなどの店舗ビジネスは、競合店の店舗ページや予約ページを指定し、自店を中心とした半径で絞ります。全国展開のビジネスホテルチェーンでは指名検索数 300% 増、着物レンタルチェーンでは来店予約数 110% 増を公表しています。

BtoB: 比較サイト・競合の料金ページを指定する

SaaS や業務サービスは、比較サイトの該当カテゴリページ、競合の料金ページ・導入事例ページが起点になります。不動産業界向け住宅ローン SaaS では資料請求・問い合わせが 115% 増、クラウド POS レジの提供企業ではデモ申し込み・アカウント開設が 130% 増でした。ほかの業種は導入事例一覧にまとめています。

成果を分ける運用の考え方:URL・配信方式・読了計測

答え: 差がつくのは「URL の選び方」「配信方式(目的)の決め方」「読了計測の使い方」の 3 点です。運用の仕方で結果が大きく変わります。

URL は深いページを、まとめて登録して 2 週間動かさない

トップページより料金ページ・商品詳細・比較ページのほうが効きます。2 階層目のページも指定でき、パラメータを外したベース URL での登録を推奨しています。短縮 URL、Google マップのページ、検索結果のような動的生成ページ、リダイレクト用 URL は指定できません。URL は契約中いつでも追加・変更できますが、対象が変わると学習は入り直します。まとめて登録して 2 週間は動かさないほうが早く安定します。

配信方式は「目的」で選ぶ

Targety の配信方式は、表示回数・クリック・読了(エンゲージメント)・CV から選びます(利用できる方式はプランにより異なります)。認知や中長期の売上を狙うならクリック、短期で問い合わせを増やしたいなら CV や読了です。変更の反映には 1〜2 営業日かかり、その後に再学習の期間が入ります。目安はクリック最適化で 1〜2 週間、読了最適化で 2〜3 週間、CV 最適化で 2〜4 週間です。

ディスプレイ広告は最終 CV の件数が少なく、それだけでは学習が進みにくい広告です。Targety ではサンクスページのほかに、フォーム到達などの中間 CV も設定できます。最終 CV が月に数件の商材では、中間 CV を先に置いたほうが立ち上がりが早くなります。

「読まれたか」で学習させる。GTM の滞在時間との決定的な違い

Targety タグは、ページが画面に表示されていた時間とスクロール率を計測し、条件を満たした訪問を「読了」として数えます。初期設定は「30 秒 AND 50%」で、閲覧時間は別タブに切り替えている間はカウントされません。

Google タグマネージャー(GTM)の標準タイマーは、別タブを開いて放置していても時間が進むため、放置した人ほど「滞在が長い」と記録されます。その値で最適化すると配信は放置する人の側に寄り、成果が悪化しやすい。表示中のタブだけを数える Targety タグは、本当に読んでいる人へ配信を寄せるための計測です。縦に長い LP ではスクロール条件を 30〜40% に緩めたほうが学習データが溜まります。

絞り込みすぎに注意。属性は「年齢・性別・地域」で絞れますが、絞るほど配信量は減ります。先入観で絞るのも禁物で、男性向けと思っていた商材に女性からの反響が多い例は珍しくありません。広めに配信して反応を見てから絞る順番が安全です。

指定URLターゲティングの始め方(3 ステップ)

答え: Targety なら、管理画面で URL・エリア・属性を登録し、広告素材を入稿して掲載申請し、サイトにタグを置けば配信が始まります。広告運用の専門知識は不要です。

  1. URL・エリア・属性を登録する: 狙いたい URL を登録します(登録できる本数はプランにより 10〜100 件)。店舗なら地点+半径、必要なら性別・年齢などの属性を組み合わせます。
  2. 広告素材を入稿し、掲載申請する: 見出し・説明文・画像・ロゴを入れると、組み合わせで最大 750 通りのバナーが自動生成されます。A/B テストのため 2〜5 本の広告を用意するのが推奨です。
  3. タグを設置して配信開始: 読了や CV を計測する Targety タグを、サイトの全ページの head または GTM 経由で設置します。配信開始日は申請の 3 日後以降で設定でき、レポートは最大 12 時間ごとに更新されます。GA4 と数字が合わないときの見方は「GA4 で CV 0 が起きる理由」を参照してください。

なお、この手法はパーソナライズド広告に該当し、健康状態や経済状況などセンシティブな属性に基づく訴求は Google 広告ポリシーで制限されます(Google 広告ポリシー「パーソナライズド広告」)。業種そのものが使えないという意味ではありませんが、最終判断は Google の審査です。

よくあるご質問

Q. 指定した URL の訪問者本人だけに広告を出せますか?

出せません。Google 広告の仕組み上、指定 URL の訪問者と、行動・関心が近いと推定された類似ユーザーの両方が対象になります。本人だけに限定する機能はなく、Targety の利用規約でも必ず表示されることを保証しない旨を明記しています。

Q. 指定した URL の企業に知られますか?

知られません。URL は Google 広告のオーディエンス条件として使われるだけで、指定された企業に通知されることはありません。競合サイトにアクセスしたりデータを取得したりする仕組みではないため、相手企業の担当者が広告を見ても内訳は分かりません。

Q. 指定できない URL はありますか?

あります。短縮 URL、Google マップのページ、検索結果のような動的生成ページ、リダイレクト用 URL は指定できません。パラメータを外したベース URL で登録し、トップページより料金ページや商品ページなど 2 階層目の具体的なページを選ぶのが基本です。

Q. 効果が出るまでどのくらいかかりますか?

配信開始から 2 週間前後で最初の傾向が出ます。配信方式によっては学習が落ち着くまで 2〜4 週間を見てください。配信方式の変更には 1〜2 営業日かかり、その後クリック最適化で 1〜2 週間、CV 最適化で 2〜4 週間の再学習が入ります。最初の 2 週間は設定を固定して数字を見るのが定石です。

Q. 料金はいくらですか?

月額固定制で、クリック課金ではありません。初期費用と最低利用期間 3 ヶ月があり、プランによって指定できる URL 数・エリア・属性・配信方式が変わります。最新の料金と選び方は公式解説ページの料金プランと選び方をご確認ください。

次の一歩: 指定したい競合サイトや比較サイトの URL が 3 本以上思い浮かぶなら、指定URLターゲティングは検討する価値があります。Targety の全体像は「Targety(ターゲティ)とは」に、業種別の結果は導入事例にまとめています。URL がすでに決まっていれば、お問い合わせから URL をお送りください。その URL で狙える層と設定の組み方をお返しします。

仕組み・料金体系・導入の流れをまとめた資料を用意しています。

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