2026.09.05

サイト訪問者に再アプローチする「リターゲティング」がエリアMax・CVブーストで使えるようになりました|仕組み・設定・成果の出し方を公式解説

サイト訪問者に再アプローチする「リターゲティング」がエリアMax・CVブーストで使えるようになりました|仕組み・設定・成果の出し方を公式解説

Targety のリターゲティングは、自社サイトを一度訪れた人に、別のサイトや YouTube 上でもう一度広告を出す機能です。2026 年 9 月から、エリアMax と CVブーストの管理画面で ON にするだけで使えるようになりました。タグを新しく足す必要はなく、いま設置している Targety ベースタグがそのまま訪問者の記録に使われます。

この記事は、指定URLターゲティングを提供する Targety(ターゲティ、提供: Talenty合同会社)の公式解説です。機能の中身、配信が始まる条件(訪問者リスト 1,000 件)、指定URLターゲティングと組み合わせたときに何が変わるか、CVブーストのエンゲージメントリタゲとの使い分けまでを、導入 700 社超(提供元公表値、2026 年 8 月)の運用で見てきたことを交えて説明します。

執筆・監修: Targety 運用チーム(Talenty合同会社)|2026 年 9 月公開

Targety のリターゲティングとは何か?

答え: 自社サイトを訪問した人全体を対象に、Targety の広告をもう一度届ける機能です。これまで CVブースト限定だった「エンゲージメントリタゲ」(サイトをじっくり読んだ人だけを追う機能)に加えて、訪問した人全体を追える標準のリターゲティングを、エリアMax と CVブーストに開放しました。

指定URLターゲティングは「競合サイトや比較サイトに関心の高い層」を自社サイトへ連れてくる手法です(仕組みは「指定URLターゲティングとは」)。連れてきた人の多くは、一度見ただけで離れます。その人たちに後日もう一度広告を見せて、戻ってきてもらう。それがリターゲティングの役割にあたります。

項目 リターゲティング(今回追加) エンゲージメントリタゲ(従来)
使えるプラン エリアMax、CVブースト CVブースト
追いかける相手 自社サイトを訪問した人全体 訪問した人のうち、一定の滞在時間とスクロール率を満たした人
配信が始まる条件 訪問者リストが 1,000 件貯まってから 条件を満たした人のリストが十分に貯まってから(訪問者全体より時間がかかる)
必要なもの Targety ベースタグの設置 Targety ベースタグの設置
併用 CVブーストでは両方を同時に ON にできる

エリアLite・エリアPlus では画面に項目は出ますが、選択できません。エリアMax へのプラン変更申請の画面からそのまま ON にできます。

どういう仕組みで動くのか?

答え: 「ベースタグが訪問者を記録する → 訪問者リストが貯まる → 1,000 件を超える → Targety の広告がその人たちに再表示される」の 4 段階です。広告主が行うのは、管理画面でリターゲティングを ON にすることだけです。

Targety のリターゲティングが動く 4 段階。ベースタグが訪問者を記録し、リストが 1,000 件を超えると、指定URLターゲティングと同じ広告がその訪問者に再表示される
図1: リターゲティングの 4 段階。広告主の操作は ON にするところまで。リストの作成と配信の設定は運営側が行う

訪問者の記録に使うのは、エンゲージメント計測やコンバージョン計測と同じ Targety ベースタグです。すでにタグを設置しているプロジェクトなら、追加の作業はありません。まだ設置していない場合は、ON にしても訪問者が記録されず、リストは 0 件のままです。設置状況と設定方法は、管理画面の「カスタマイズ」にある「効果計測タグ」の欄でご確認ください。

ON にすると運営チームに通知が届き、Google 広告側でリターゲティング用のオーディエンス(訪問者リスト)を作成します。ここは広告主側に作業がないため、ON にした当日に画面上の変化はありません。リストが貯まると、Targety でいま配信している広告が、訪問者に対しても表示されるようになります。追いかける専用の広告を別に作る必要はなく、指定URLターゲティングで使っている広告がそのまま使われます。

Google 広告では、この訪問者リストを「データ セグメント」と呼びます。リストの設計と配信設定は、Targety の運用チームが指定URLターゲティングの配信内容とあわせて組みます。上流でどの URL から来た訪問者かを踏まえて追客側を設計できる点が、単体のリターゲティング運用との違いです。仕組みの一般的な説明は「リマーケティング広告とは」にまとめています。

なぜ訪問者リストが 1,000 件貯まるまで配信されないのか?

答え: リストが小さいうちに配信すると、同じ人に何度も表示が集中し、成果が安定しないからです。Targety では、訪問者リストが 1,000 件を超えた時点で配信を開始する運用にしています。

リターゲティングで広告を出せる人数は、予算をいくら積んでも訪問者リストの人数を超えません。100 人のリストに配信すれば、その 100 人に繰り返し同じ広告が出るだけです。表示回数は増えても届く相手は増えず、「追われている」印象だけが強くなる。Google 広告の配信の学習にも、判断材料となる反応が集まりません。

では 1,000 件はどのくらいで貯まるのか。これはサイトの月間訪問者数と、指定URLターゲティングでどれだけ訪問者を増やせるかで決まります。Targety の広告が連れてきた訪問者も、当然リストに入ります。配信で訪問者を増やしながらリストを貯める、という流れになります。

リターゲティングを含むプラン別の機能と導入の流れをまとめた資料を用意しています。Targety の資料をダウンロード(無料)

指定URLターゲティングと組み合わせると、何が変わるのか?

答え: リターゲティング単体で必ず当たる「母数の頭打ち」がなくなります。指定URLターゲティングが自社を知らない比較検討層を連れてきて、リターゲティングがその人たちを追う。上流と追客を 1 つのプロジェクトで回す形になります。

指定URLターゲティングが競合サイトや比較サイトに関心の高い層を自社サイトへ連れてきて、その訪問者がリターゲティングのリストに入り、後日もう一度広告が届く流れ
図2: 上流(指定URL)で連れてきた訪問者が、そのまま追客(リターゲティング)の対象になる

Google 広告でリターゲティングだけを運用している企業から、「広告費を増やしたのに問い合わせが増えない」というご相談をいただくことがあります。原因はたいてい同じで、リストの人数が上限になり、増やした予算が同じ人への表示に使われている状態です。訪問者を増やす手段がなければ、この上限は動きません。

指定URLターゲティングは、競合サイトや業界の比較サイトなど、見込み客がよく見る URL に関心の高い層へ広告を出します。自社サイトへ来たことがない人が対象なので、訪問者そのものが増えます。増えた訪問者はベースタグで記録され、リターゲティングのリストに入る。リストは一定期間で入れ替わるため、流入が止まると母数は細ります。指定URLターゲティングを回している間は、訪問者が継続して供給される状態を保てます。

運用で見てきた順番としては、リターゲティングを先に ON にして、指定URLターゲティングで訪問者を貯めながら 1,000 件を待つのが早い進め方です。エリアMax でプロジェクトを作るときにあわせて ON にしておけば、配信開始から数週間で追客が始まります。

エンゲージメントリタゲとは、どう使い分けるのか?

立ち上げ期や訪問者が少ないサイトはリターゲティング、訪問者が十分に多く「読んだ人だけ」に絞りたいときはエンゲージメントリタゲ。この使い分けが基本です。CVブーストでは両方を ON にして、Google 広告の学習に両方のリストを使わせる形もとれます。

エンゲージメントリタゲは、訪問者のうち「一定の滞在時間とスクロール率を満たした人」だけを追います(標準の設定は閲覧 30 秒以上かつスクロール 50% 以上。計測の仕組みは「Targety のエンゲージメント計測とは」)。読み込んだ人に絞る分、一人あたりの反応は良くなります。反面、条件を満たす人は訪問者全体の一部なので、リストが貯まるまでに時間がかかる。訪問者が少ない立ち上げ期に先に ON にすると、いつまでも配信が始まらない、ということが起きます。

状況 先に ON にするもの 理由
プロジェクトを始めたばかり、訪問者はこれから増やす リターゲティング 訪問者全体が対象なので、リストが先に貯まる
月間訪問者が数千人以上あり、問い合わせに近い人に絞りたい エンゲージメントリタゲ(CVブースト) 読んだ人に絞っても十分な人数が確保できる
CVブーストで、まず追客の量を確保し、その後で質を上げたい リターゲティング → 後からエンゲージメントリタゲを追加 両方 ON にできる。量のリストで配信を安定させ、質のリストで学習を寄せる

どちらか一方しか選べないわけではありません。CVブーストであれば、リターゲティングで配信量を確保し、エンゲージメントリタゲで学習の向きを絞る、という組み合わせが標準の形になります。

設定はどうするのか? 3 つの画面と、ON にしてからの流れ

「カスタマイズ > 基本設定」「プロジェクト作成」「プラン変更申請」のいずれかの画面で、リターゲティングを ON にするだけ。滞在時間や除外条件といった細かな設定項目はなく、決めるのは ON か OFF かだけです。

  1. Targety ベースタグの設置を確認する。管理画面の「カスタマイズ」にある「効果計測タグ」の欄で、リンク先サイトにタグが入っているかを確認します。タグが未検出の場合は、その欄に注意が表示されます。タグがなければ訪問者は記録されません。
  2. リターゲティングを ON にする。既存のプロジェクトなら「カスタマイズ > 基本設定」、新しく作るなら「プロジェクト作成」、エリアPlus 以下から上げるなら「プラン変更申請」の画面に項目があります。項目の「?」に、配信開始条件を含む補足説明があります。
  3. 運営側でリストと配信設定を作成する。ON にすると運営チームに通知が届き、Google 広告側の設定を行います。広告主側の作業はありません。
  4. リストが 1,000 件を超えたら配信が始まる。いま配信中の広告が、訪問者にも表示されるようになります。追客用の広告を別に用意する必要はありません。
リターゲティングを ON にしてから配信が始まるまでの流れ。ベースタグ確認、管理画面で ON、運営側でリスト作成、1,000 件蓄積で配信開始。広告主の作業は最初の 2 つだけ
図3: ON にしてから配信までの流れ。広告主の作業は最初の 2 つで終わる

よくあるつまずき

ON にしたのに翌日から出ない。正常です。リストが 1,000 件を超えるまで配信は始まりません。訪問者数から目安の日数を見積もってください。

タグを入れたつもりが、リンク先のページにだけ入っていない。訪問者の記録はリンク先サイトの全ページで行うのが基本です。トップページにしかタグがないと、広告から直接ランディングページに来た人が記録されません。

エリアPlus で項目が選べない。リターゲティングはエリアMax と CVブーストの機能です。プラン変更申請の画面から、変更とあわせて ON にできます。

ON にする前に確認しておく 4 つのこと

ここまでの内容を、設定前の確認事項として並べます。4 つとも Yes なら、ON にした後は待つだけです。

  1. ベースタグがリンク先サイトの全ページに入っているか。入っていなければ、まずタグ設置から。
  2. 月間訪問者数から、1,000 件に達する時期を見積もったか。訪問者が少ないうちは、指定URLターゲティングの配信量で調整します。
  3. 追客で見せたい広告は、いま配信中の広告と同じでよいか。リターゲティングでは配信中の広告がそのまま使われます。訪問者向けに訴求を変えたい場合は、広告の見出しや説明文をあらかじめ見直しておきます。
  4. CVブーストなら、エンゲージメントリタゲとの順番を決めたか。立ち上げ期はリターゲティングから。訪問者が増えてからエンゲージメントリタゲを足すのが標準です。

よくあるご質問

Q. リターゲティングの利用に、別途の申し込みは必要ですか?

必要ありません。エリアMax と CVブーストでご利用いただける機能で、管理画面で ON にするだけです。配信はご契約中のプランの配信枠の中で行われます。

Q. ON にしたのに広告が表示されません。

訪問者リストが 1,000 件を超えるまで配信は始まりません。まず Targety ベースタグがリンク先サイトの全ページに入っているかを確認し、次に月間訪問者数から 1,000 件に達する時期を見積もってください。指定URLターゲティングの配信量を上げると、訪問者が増えてリストが早く貯まります。

Q. 追客用に別の広告を作る必要はありますか?

ありません。Targety で配信中の広告が、訪問者に対してもそのまま表示されます。訪問者向けに訴求を変えたい場合は、配信中の広告の見出しや説明文を見直す形で対応します。

Q. エンゲージメントリタゲと両方 ON にできますか?

CVブーストでは両方を同時に ON にできます。リターゲティングで追客の量を確保し、エンゲージメントリタゲで「読んだ人」に学習を寄せる組み合わせが標準です。エリアMax はリターゲティングのみです。

Q. 訪問者の個人情報を Targety が取得するのですか?

取得しません。訪問者の記録は Google 広告のデータ セグメントとして Google 側で管理され、Targety や広告主が個人を特定できる情報を受け取ることはありません。広告主が見られるのは、表示回数やクリック数などの集計されたレポートです。

Targety の全体像(プラン・導入事例・サポート)は公式解説ページ「Targety(ターゲティ)とは」にまとめています。設定の順番や訪問者数の目安について迷う点があれば、お問い合わせからご相談ください。

仕組み・料金体系・導入の流れをまとめた資料を用意しています。

Targety の資料をダウンロード(無料)お問い合わせはこちら